STORY
ファインワークスの想い

ひとが 研ぎ澄ます わざ
ファインワークス

はじまりは
ほんの小さな『わざ』でした。
それは色を見極め、
その色を再現すること。

同じ印刷機械を使っても
同じ品質の印刷ができるものではありません。
そこにひとのわざが加えられて
はじめて望む結果が得られるのです。
おりしも
デスクトップパブリッシングの時代が
幕を開けようとしていました。
印刷業界がデジタル化の大変革を迎える時、
ファインワークスは京都市左京区下鴨で
DTPサービスビューローとして創業したのです。

すさまじい速さで
大きく変わっていく印刷業界の中で、
色を確かに鮮やかに整えるわざひとつから、
わたしたちは事業をスタートしました。

そしてそのわざを起点に、
次々と新たなわざを身につけていったのです。

たとえば
受け取ったお客様のデータを印刷前に整えるわざ。
あるいは印刷の工程を短く速くするためのわざ。
さらには印刷そのものに手が届きやすくするオンデマンドのわざ。
そして印刷の仕上がりを鮮やかに際立たせる網点のわざ。

もちろん環境への負荷に配慮する
『みどり』のわざも。

わたしたちが研ぎ澄ました
fine work のほんの一部です。
そしてこれらすべての fine work は、
つながり、印刷の川上から川下までの流れとなります。

お客さまに安心して
印刷から製本までをお任せいただけるわざを、
わたしたちはいつも手元に充実させています。

わたしたちは
fine work をこれからも研ぎ澄まし、
さらにつくり出していきます。

はじまりの『わざ』を受け継ぐ者として。

わざを支えるひとの話をしましょう。

わたしたちの根っこにあるのは、

『山をのぼる』姿勢と心構えかもしれません。

デジタル化の大変革の山は、
高さも大きさもわからないものでした。
その上わたしたちは
最初たったふたりきりでした。

わたしたちは希望を胸に抱き、
手持ちのわざを頼りにその山をのぼり始めました。
はっきりとした地図もなく、
不安を覚えながらも前に進みました。

ひとつだけ確かだったのは、
それはまだだれものぼったことのないまっさらな山で、
わたしたちが挑んだあとに
やっと道ができるだろう、ということでした。

その生まれたばかりの業界で、
すきまを縫うような小さな仕事を
ひとつひとつていねいにこなしていきました。
するとわたしたちの試みが少しづつひとの目にふれ、
出会いが生まれ、
手がさしのべられました。

そしてひとりまたひとりと、
いっしょに山をのぼるひとの輪が広がっていきました。
その輪の中には、
ともにわざを研ぎ澄まし成長し合った会社の仲間だけではなく、
わたしたちの仕事を喜んで、信頼を寄せ、
ご指導くださったお客様もいらっしゃいます。

そうやってわたしたちは
強力な登山パーティーになれました。
ほんとうにありがたいことです。

おかげさまで、
山はやっとそのすがたを現しつつありますが、
これからの道筋も
なだらかで歩きやすいものとは限らないでしょう。

ときにはつらい登りがつづくのかもしれません。
それでもわたしたちは、
自分たちの心とからだを健やかに保ちながら、
また新たなひとびとを輪の中に迎え、相和して、
歩きのぼりつづける会社でありたいと希んでいます。

わたしたちのコーポレートカラーは
目に鮮やかな黄色です。
光はみどりの源。
元気で明るく、
親しみやすい、
そんなわたしたちの
山のぼりを今後ともご支援ください。